成年後見人選びのガイド:安心して任せられる人の見つけ方と注意点
- 和久 眞山
- 6月29日
- 読了時間: 5分
人生の晩年を迎えるにあたり、判断能力が低下した場合に備えて成年後見制度を利用することは、とても大切な選択肢です。成年後見人は、本人の権利や財産を守り、生活を支える重要な役割を担います。そのため、誰を成年後見人に選ぶかは慎重に考えなければなりません。
この記事では、成年後見人の選び方と注意点について、わかりやすく丁寧に解説いたします。これから成年後見人を選ぶ方や、制度について知りたい方にとって役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。
成年後見人選びのガイド:まず知っておきたい基本
成年後見人とは、認知症や知的障害、精神障害などで判断能力が十分でない方のために、法律的な代理や支援を行う人のことです。本人の生活や財産を守るために、家庭裁判所が選任します。
成年後見人には主に3つの種類があります。
法定後見人:家庭裁判所が選任する後見人で、本人の判断能力の程度に応じて「後見」「保佐」「補助」の3段階があります。
任意後見人:本人が元気なうちに契約で選ぶ後見人で、将来の判断能力低下に備えます。
補助人・保佐人:本人の同意を得て、特定の法律行為を支援する役割です。
成年後見人は、本人の利益を最優先に考え、財産管理や生活支援を行います。したがって、信頼できる人を選ぶことが何よりも重要です。

成年後見人選びのポイントと注意点
成年後見人を選ぶ際には、以下のポイントを押さえておくと安心です。
1. 信頼できる人かどうか
成年後見人は本人の財産や生活に深く関わるため、信頼性が最も重要です。家族や親戚、信頼できる友人、あるいは専門家(弁護士や司法書士、行政書士など)から選ぶことが多いです。
2. 専門知識や経験があるか
財産管理や法律的な手続きが必要になるため、専門知識がある人や、成年後見制度に詳しい専門家を選ぶと安心です。特に財産が多い場合や複雑な場合は、専門家の後見人が適しています。
3. 本人の意思を尊重できるか
成年後見人は本人の意思を尊重しながら支援することが求められます。本人の希望や生活スタイルを理解し、尊重できる人を選びましょう。
4. 継続的に関わることができるか
成年後見人の役割は長期間にわたることが多いため、継続して関わることができるかも重要です。遠方に住んでいる人や多忙な人は、後見人としての負担が大きくなる可能性があります。
5. 利害関係がないか
後見人が本人の財産を不正に利用するリスクを避けるため、利害関係がない人を選ぶことが望ましいです。特に金銭の貸し借りがある場合は注意が必要です。
これらのポイントを踏まえ、慎重に選ぶことが大切です。なお、成年後見人 選び方についてはこちらのリンクも参考にしてみてください。
成年後見人はどうやって選ばれるのですか?
成年後見人の選任は、家庭裁判所が行います。本人や親族、関係者が申し立てを行い、裁判所が適切な人を選びます。
申し立ての流れ
申し立て
本人や配偶者、四親等内の親族、または市区町村長などが家庭裁判所に申し立てます。
調査
裁判所は本人の状況や財産、後見人候補者の適性を調査します。
選任
裁判所が後見人を選任し、通知します。
選任基準
本人の利益を最優先に考えられること
信頼性が高いこと
財産管理や生活支援に適した能力があること
裁判所は、本人の意向や家族の意見も考慮しながら、最も適切な後見人を選びます。

成年後見人を選ぶ際の具体的なステップ
成年後見人を選ぶ際には、以下のステップを踏むとスムーズです。
ステップ1:本人の状況を把握する
判断能力の程度や生活状況、財産の内容を正確に把握しましょう。これにより、どのような支援が必要かが明確になります。
ステップ2:候補者をリストアップする
家族や親戚、信頼できる友人、専門家など、候補者を複数挙げて比較検討します。
ステップ3:候補者と話し合う
候補者に成年後見人の役割や責任を説明し、引き受けてもらえるか確認します。本人の意思も尊重し、候補者との相性も考慮しましょう。
ステップ4:家庭裁判所に申し立てる
候補者が決まったら、家庭裁判所に申し立てを行います。申し立てには必要書類が多いため、専門家に相談すると安心です。
ステップ5:後見人の活動開始
裁判所から選任通知が届いたら、後見人としての活動が始まります。定期的に報告義務があるため、記録をしっかりと残しましょう。
成年後見人を選ぶ際に気をつけたいトラブルと対策
成年後見人を選ぶ際には、トラブルを避けるために以下の点に注意してください。
トラブル1:後見人の不正利用
後見人が本人の財産を私的に使うケースがあります。これを防ぐために、信頼できる人を選び、定期的な監督や報告を求めることが大切です。
トラブル2:家族間の対立
後見人選びをめぐって家族間で意見が分かれることがあります。話し合いを重ね、第三者の意見も取り入れながら合意形成を目指しましょう。
トラブル3:後見人の負担過多
後見人の役割は責任が重く、負担が大きい場合があります。無理のない範囲で引き受けられる人を選び、必要に応じて専門家の支援を受けることをおすすめします。
これからの安心のために成年後見人選びを大切に
成年後見人は、人生の大切な局面で本人の権利と生活を守る存在です。だからこそ、選び方には十分な配慮が必要です。
信頼できる人を選び、本人の意思を尊重しながら、安心して任せられる体制を整えることが、未来への安心につながります。行政書士眞山和久事務所では、法務と福祉の両面からサポートし、皆さまの不安を少しでも和らげるお手伝いをしております。
成年後見人選びに関してお悩みの際は、ぜひ専門家にご相談ください。安心して人生の最終章を迎えられるよう、共に歩んでまいりましょう。



コメント