身寄りがない高齢者の死後事務は誰に頼める?
- 和久 眞山
- 8月12日
- 読了時間: 3分

「自分が亡くなった後の手続きは、誰がしてくれるのだろう?」
一人暮らしの高齢者や、子どもが遠方に住んでいる方から、このような不安を聞くことがあります。
亡くなった後には、葬儀や納骨だけでなく、さまざまな手続きが必要になります。
では、身近に頼れる家族がいない場合、誰に頼めばよいのでしょうか。
「死後事務」とは?
人が亡くなった後には、例えば次のような手続きがあります。
葬儀・火葬・納骨に関する手続き
病院や施設への支払い
賃貸住宅の解約・明け渡し
電気・ガス・水道などの解約
携帯電話や各種サービスの解約
遺品の整理
行政への届出
未払い料金などの精算
こうした、亡くなった後に必要となるさまざまな事務を、一般に**「死後事務」**と呼びます。
家族がいなくても準備できる
「子どもがいないから、死後のことを頼める人がいない」
「子どもはいるけれど、遠方に住んでいる」
このような場合でも、元気なうちに準備しておく方法があります。
その一つが、死後事務委任契約です。
死後事務委任契約は、本人が元気なうちに、亡くなった後に必要となる事務を誰かに依頼しておく契約です。
例えば、
「葬儀や納骨について、このようにしてほしい」
「賃貸住宅の解約をお願いしたい」
「公共料金などの契約を解約してほしい」
といった希望を、あらかじめ整理しておくことができます。
誰に頼めばいい?
死後事務を依頼する相手としては、信頼できる親族のほか、行政書士などの専門家に依頼する方法もあります。
ただし、死後事務委任契約だけですべてが解決するわけではありません。
例えば、
財産を誰に残すのか→ 遺言
判断能力が低下したときの財産管理→ 任意後見など
亡くなった後の各種手続き→ 死後事務委任
というように、目的によって準備するものが異なります。
そのため、
「自分の場合は何を準備すればいいのか」
を整理することが大切です。
元気なうちに考えておくことが大切
死後のことを考えるのは、決して簡単なことではありません。
しかし、判断能力が十分にある元気なうちだからこそ、自分の希望を整理し、誰に何を託すのかを考えることができます。
特に、
一人暮らしをしている
子どもがいない
子どもが遠方に住んでいる
頼れる親族が少ない
自宅や賃貸住宅の整理が心配
葬儀や納骨について希望がある
という方は、一度、将来のことを考えてみてはいかがでしょうか。
「何を準備すればいいのか分からない」という方へ
死後事務、任意後見、遺言などは、それぞれ目的が異なります。
すべての契約が必要というわけではありません。
大切なのは、現在の生活状況や家族関係、財産などを整理し、自分に必要な備えは何なのかを考えることです。
行政書士・社会福祉士として、相続・遺言・成年後見・高齢者の生活支援などについて、お話を伺いながら一緒に整理します。
「何を相談したらいいのか分からない」という段階でも大丈夫です。
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